椿中から広げる人権文化
2024年11月29日 16時07分本日、校区別人権教育懇談会事業(参観日)を開催しました。
5校時は、各学級で人権・同和教育の視点に立った授業公開を行いました。1年「楽しく過ごしやすい学年にしていくためには?」、2年「就職差別 ~社用紙から考える~」、3年「差別のない社会を実現していくためには? 」、特別支援学級「困っている人はいないかな?」という主題の授業を通して、生徒たちは、いじめや差別で苦しんでいる人のことを考え、差別をなくすために何が大切かを考えました。
私たちの身の回りには、様々な人権問題があります。その中で、被差別部落に生まれ育った人々が不当な差別を受け、人間としての権利を奪われ続けてきた人権問題を「部落差別問題(同和問題)」といいます。
1871年(明治4年)に「解放令」が出されました。1947年(昭和22年)には、日本国憲法が施行されました。しかし、被差別部落の人々への差別は残り、今もなお、私たちの社会には、不当な差別が残っています。
この部落差別問題(同和問題)は、歴史的・社会的に形成された差別です。ですから、私たち一人一人が、社会全体の問題として、「社会的に解決」していかなければなりません。だからこそ、校区別人権教育懇談会事業などの機会に、部落差別問題(同和問題)への正しい理解を深め、他人事でなく自分事として考え、差別解消の一歩を踏み出すことが大切です。
6校時には、中矢 匡さんをお迎えして、お話をお聞きしました。「地球の上に生きる ~80か国で出会った人々~」のテーマでのお話の中で、「おもちゃでウクライナの子どもたちに笑顔になってほしい。」と願っての活動のことも話していただきました。
生徒たちは、世界中の誰もが安全・安心に生活できるように、「自分ができる一歩」を踏み出すことの大切さを感じたようです。